アジャスタブルカートリッジフロントフォーク
2003年モデルまでのスポーツスター1200Sと、ツインカムのFXDXに
ノーマルで装着されていたフルアジャスタブルカートリッジFフォーク。
プリロード調整、伸び側・圧側の減衰調整ができる優れもの。
ただ残念なことに、ノーマル状態のスプリングレートやオイルの硬さなどが
合っていないため、性能を生かし切れておりません。
黄色い矢印は、スプリングプリロードの調整範囲です。
22mmのレンチで締め込んでいくと、プリロードアップします。
体重や乗り方、走る環境によって調整します。
基本は、1名乗車した状態で、ストローク量の2〜3割ほど沈んだあたりで設定。
まったく沈まない状態や、沈みすぎてしまう場合は、危険ですのでしっかり設定しましょう。
こちらがリバウンド(伸び側)の減衰調整ノブ。
リバウンドは、縮んだサスペンションが伸びるときのこと。
この伸びるスピードを調整します。
逆にコンプレッション(圧側)は、フォークの下の方、アウターチューブの
下部に同じノブがおわします。
コンプはフォークが縮むときのことで、縮むスピードが調整できます。
どちらかを思い切りハードにして、逆側を思い切りソフトなんてセッティングは
NGです。基本は、伸びも圧も同じくらいの位置にします。
13段階(13ノッチ)の細かな調整ができますので、一番締め込んだ箇所から
何ノッチ戻しといった具合に、設定します。
指で回せるものですが、時々固着している場合は指で周りません。
その場合は、工具を使いますが、壊れる可能性が高いんです。。。
分解していくと、中のカートリッジが現れます。このカートリッジの中と
アウターチューブ内にあるオイルが行き来して、ダンパー効果を生みます。
先ほどの減衰調整の13ノッチは、このオイルの通路を広げたり狭めたりして
調整できるようにしています。
また、オイルの粘度によって、減衰スピードは変わりますから、これがポイント。
サスペンションの性能の軸となるのは、スプリングですので、このスプリングが
固すぎたり柔すぎたりすると、いくら減衰調整ができても意味がありません。
なので、ノーマルのスプリングはアフターサービス品に交換することをお勧めします。
私のお勧めはトランプサイクルから出ているスプリングキット&専用オイル。
見た目は変わらないのに、非常にしなやかでコシが出て、別のフォークになったように
変わります。
カートリッジ部分をばらす場合、何も気を付けずに組み立てると、
減衰の調整が滅茶苦茶になってしまいます。
13ノッチでなければいけないのが、17ノッチとか10ノッチとか・・・
なので、このあたりは下手にばらさない方が得策です。
カートリッジ内にオイルを充填させ、エアーを抜く作業を行い、スプリングを
インストール。この後の作業で下手すると、せっかく調整した油面が狂います。
私も初めてこの作業をしたとき、オイルまみれになりながら、何度かやり直しましたw
専用工具を使えば、もっと楽にできるはずなんだけど、なんか使いづらいんです・・・
無事にトップキャップを取り付けたら、プリロードはひとまず最弱に設定。
車体に取り付けてから、1G状態で設定作業をやります。
オイルシールやダストシールは、永らく純正オンリーでしたが、
あまりにも価格が上がってますので、これなら社外の高性能シールが
入れられますから、SKFを選ぶことが増えてきました。
色が黒でなく、緑色なので好みはありますけど、気になる方は
クロームカバーをつけましょう。個人的にはアリですけどw
何より、シール性が本当に良い。さすがオフロードで採用されているわけです。
車体に取り付けて、プリロードの設定を行います。
また、フォークの取り付け位置が、トップブリッジから突き出すようにすることで
少しローダウンできます。ただし、やっても10mm程度にしましょう。
20mm以上突き出してしまうと、車体のバランスが狂い、トレール量に影響します。
これを間違うと、走行中に突然ハンドルがブレたりしますから、大変危険です。
リヤサスが長い場合は、突き出しはNGです。
減衰調整は、走り方や環境によって自由にいじってみて下さい。
分からなくなったら、元の位置に戻せばいいだけですから。
このあたりのセッティングは、千差万別です。ご自身が乗りやすくて楽しいと思える
セッティングが見つかれば、楽しいですよ!
2024寒中ツーリング後記
2月18日に開催されました、今年の寒中ツーリングは千葉県は千倉へ。
6年ほど前に訪れたピザ屋さんIndy'sへ行きました。
参加台数は8台で、9名。先導が最後尾まで把握できるちょうどよい台数。
そしてお店にも入るに困らない人数だったので、スムーズに進行。
朝の集合場所は、大黒PA。
全然寒くない寒中ツーリングw
ロンTの上に厚手のジャケットでOKなくらいでした!
それにしても、大黒には朝から様々な車やバイクがいますね。(お下劣なのが多めw)
夜になるともっとひどいのかな? そりゃ閉鎖されますわな。
全員集まったところで出発。アクアライン経由で千葉へ。
館山に向かってひた走ります。
高速降りるまでガソリンスタンドが無いので、小さいタンクには不安ですね。
でも、途中パーキングで休憩含め、1時間半もかからずに高速を降りました。
渋滞もなく、非常にスムーズ。
11時過ぎに目的地Indy'sに到着。
こちらのお店、とてもお勧めです。
種類豊富なピザは窯焼きで、出来立てでめちゃ美味しい!
値段もとってもリーズナブル。
なにより店主の手際が良くて、すんごいスピードで出てくる!!
せっかちな人もこれなら文句言えないww
全部で10枚のピザを平らげ、ご満悦。
さて、ここから帰路に向かうのですが、恒例の現地解散はやめて
台数が少ないのでシェイク屋さんに寄り道することに。
ピザ屋さんからほんの15分ほどで到着。
こちらはエボ&ショベル乗りのお客さんが全員の分を奢ってくれました。
ありがとうございました&ご馳走様でした!
コインランドリーに併設されたお店で、濃い〜シェイクは重たくもなくペロリ。
TVで紹介されちゃったときは、ものすごく混んでいたんだとか。
甘いモノがそんなに好きではない私でも、全然くどくなく美味しかったのです。
そしてここで解散となりました。
アクアライン経由で帰るチームと、お土産買いに行くチーム、フェリーチームに分かれ、
私は楽ちんフェリーを選択。
皆さん、家に着くまでが寒中ツーリングです。お気をつけて!
私ともう一台のスポーツスターは、フェリー乗り場へ。
館山道ができたおかげで、乗り場まではあっという間でした。
ただ、フェリーの本数は相変わらず少なく、着いたときにすでに結構な台数が乗船待ち。
それほど待たずに乗れましたけど、次の便になっていたら1時間半以上先w
暖かい陽気だったので、船上でもデッキに出て日向ぼっこ。暑いくらいの日差し・・・
優雅な時間でした。
久里浜についたら、劇混みの三浦半島を抜け、劇混みの134号からビアーズへ。
ずっとすり抜けだったなw
走行距離は往復で250kmほど。ちょうどよい距離でしたね。
次回のツーリングは、秋です。
参加された皆様、ありがとうございました!お疲れさまでした!!
硬化したゴム
2月も早いものでそろそろ中旬じゃないですか!
雪が降ったり積もったりでバタバタしてましたけど、寒いこの時期、
エンジンを開ける修理が多くなります。
なぜなら寒いとお客さんが減るからw
落ち着いてじっくり作業できる時期が冬季なんですが、ここ数年は
ちょいとバタバタ気味。ありがたいことです!
さて、こちらの車両は2002年の883。
腰上のオーバーホール&点検整備中です。
走行距離はもうすぐ10万キロ。この先も元気いっぱいに走るために、
オイル漏れ&ちょいと音が大きくなってきたエンジン諸々の修理です。
ピストンやシリンダーの状態は、10万キロとは思えないほど消耗は
少なかったのですが、バルブステムシールの劣化によるオイル下がりが
なかなかひどく、エキゾーストバルブポートはかなりカーボンが堆積。
バルブシート面にもそこそこダメージがありましたが、磨いてシート幅を
測定して、今回はそのまま行くことにしました。
また数万キロ走ったら、バルブ・バルブガイド交換&シートカットすれば完璧リフレッシュ。
ピストンピンやコンロッド、クランクもガタなし。
なので今回はオーバーサイズのピストン交換&シリンダーボーリングを行います。
タペットはさすがに交換するけど、ロッカーアームなどのブッシングもまったく問題なかったので、
比較的安価で済みそうです。
さすが883ですね、1200の場合はもっとダメージが顕著です。
エンジン周りにアクセスするにあたって、様々なものを外していきますが、
やはり20年以上経過している車両ですから、あちこち経年劣化がみられます。
ハーレーの純正ガソリンコックは負圧式。なかなか高価なモノなんですが、イマイチなんです。
ホースを外そうとすると、圧入されている真鍮のフィッティングが一緒に抜けてしまいました。
キャブレターモデル全車に言えることですが、本当によくあるケースです。
こうなってしまうと、コックをアッセンブリーで交換になります。
これを機に、負圧式をやめて自然落下のシンプルなモノに換えることが多いです。
ピンゲルが代表的ですね!
負圧式のコックは、安全な設計ではあるのですが、コック内部の負圧ダイヤフラムや
負圧ホースが経年劣化でトラブルを引き起こすので、自然落下式の方がお勧めです。
ただし、乗らないときはオフにするクセをつけるのが忘れがちですがw
エンジンにたどり着いて作業を進めていくと、今度はエンジン内部のゴム類や
ガスケットの状態が分かります。すべて再使用不可で交換になるわけですが、
今回びっくりしたのはアンブレラバルブの硬化。。。
こんな状態になってしまうと、クランクの内圧が異常に上がっていたんじゃないか?
と不安になりました。クランクの液ガスからオイルが吹かなくて良かった。
ピストンは、燃焼室での爆発により勢いよく押されます。その押された時、
クランクケースの方に下がっていきます。つまり、クランクケース内にある
空気に圧力がかかるわけです。ということは、その圧力をほどよく逃がして
あげないと、ピストンが下がる時の抵抗になってしまい出力ロスはもちろん、
クランクケース内の圧力が上がりすぎて、ガスケットが抜けます。
そうならないために、クランクケースの圧力をシリンダー内の通路から
ロッカーカバー内を通して、エアークリーナーに抜けさせます。
ごれがブリーザーシステムなんですが、途中にオイルを濾過するものが
ないと、エアークリーナー側にオイルが駄々洩れになりますので、
アンブレラバルブといわれるゴムパーツがあるんです。
下側から圧力がかかったら、ゴムの傘部分が上に押されて空気だけを
抜けさせて、オイルはそこに留める仕組み。
ただ、オイルは完全には留められないので、エアークリーナーはオイルで汚れますよね。
これがブリーザーオイルです。
アンブレラバルブは何度か対策されていて、現在は緑色のゴムになってます。
ビッグツインだとグレーのものだったかな?ツインカムに関しては、ブリーザーシステム
自体に改良がなされています。エボスポは実にシンプルな構造です。
ちなみに今回のように黒いのは、20年以上前の純正です。
凍ってしまったバナナで釘が打てるCMよろしく、カチコチになったアンブレラバルブで
画鋲替わりになりそうなくらいでしたw
こんなこと、エンジンを開けていかないと分からないわけで、考えるとちょっと怖い。。。
エンジンとは別ですが、オイルタンク周りのフィード・リターン・ドレンホースも
けっこうな確率でオイルは漏れてきます。
バッテリーの裏側を通ってオイルポンプに送られ、オイルフィルターを通過して
エンジンの各部へオイルは圧送されて、またオイルタンクに戻されます。
それらのオイルラインは二層式の頑丈な耐油ホースが使われていますが、さすがに
経年劣化しますから、フィッティング部分などの負荷がかかっているあたりから
オイルが滲んで漏れ出します。
そしてそれらの純正ホース、恒例の廃番でございますw
分岐フィッティングも廃番だったような・・・
社外のホースでなんとか対応してますが、悲しいですねー。
一度しっかり交換してしまえば10年は大丈夫だと思いますので、長く乗られる場合は
ぜひやりましょう。今回は03年までのスポーツスターの話ですけど、20年以上経過の
車両は、それなりに気を付けてメンテナンスしていかなければダメですね!
他店カスタム車について
そろそろ1月も終わり。早いなぁ・・・あっという間に時は流れていきますね。
時々お問い合わせをいただくのですが、
「初めてなんだけど、バイクを見てくれないか?」
という電話、もしくはご来店されてのことです。
当店で取り扱いのある年式やモデルであれば、一見様であっても、
ほとんどの場合、お受けいたします。
ただし、こんな場合はお断りする確率が高いのでご了承ください。
著しくカスタムされている車両
不具合箇所が多岐に渡る車両
エトセトラ・・・
お断りする理由ですが、どこの誰がいじったか分からないカスタム車は、
修理やパーツを選定するのに、難儀します。いちいち時間と手間がかかり、
普通の車両であれば10分で終わる作業に、下手すると何日も費やされます。
配線などが置き換えられていたり、フレームの中に中通しされていようものなら、
テスターで一本一本当てて調べても、完全にバラバラにしないと判別できないものも
ございます。
つまり、馬鹿正直に作業時間や費用のことを考えると、アホみたいな請求額に
なる可能性があるわけです。
気軽な気持ちで車検に出したら、30万円以上の請求になるとか、
現実的ではないですよね。もちろん、前もって見積もりはしますけど、
明らかに難物車だと見積もりを出すだけでもしんどいのです。
カスタム車を手に入れたのであれば、購入した店に行かれることが大前提。
個人売買やネットの売るだけ商法で買ってしまったのであれば、どこのお店に行っても
上記の理由などから、断られることは必須です。
安いからと安易に手を出すと、どこに行っても門前払いを食らって、結局、
個人でDIYでその場しのぎ作業が積み重なり、完全にお手上げに・・・
カスタム車と購入店は、セットで考えないと、あとからえらい目に遭います。
どんなに魅力的なバイクがあっても、それがそのお店の作ったカスタム車ならば、
きちんと最後まで面倒をみてくれるのかどうか、購入する前に、
お店との信頼関係をしっかりと築きましょう。
こちらの車両はスポーツスターのフレームにビューエルM2のエンジンを
載せた特殊な状態。一見さんでしたが、打ち合わせをして、お受けしました。
ビューエルM2のパーツなんて、もう廃番祭り。
なんとか当店のデッドストックパーツなどを駆使して、作業中。
お客様には、進捗状況を説明させていただき、その都度了解をとっての
進行となってます。快く、こちらの提案を受け入れていただいて、助かります。
こちらは常連さんが手に入れてきたカスタム車両。
今回、車検でしたが、この車両を作ったお店が廃業していたため、当店で
引き受けることに。。。
開店のころからのお付き合いのある常連さんなので、断れませんでしたw
車検対応にするべく、各部をチェックしながらゆっくりと手を加えました。
特殊な個所もそれなりにありましたが、きれいにカスタムされていて、
引き直されたハーネスもなんとか判別できて、ギリギリセーフ。
無事に車検を通すことができました。
本来であれば、お断りする可能性の高いケースです。
お客さんも私も、運が良かったw
こんな風に、作業を引き受けるということは、同時に責任も発生しますので、
とても安易にできないということをご理解いただきたいのです。
時間と労力が奪われているあいだ、お待たせしているお客さんや
他のお客さんにも迷惑をかけてしまうので、お引き受けするか否かは、
こちらも慎重に対応いたしますことを、ご了承ください。
2024寒中ツーリングのお知らせ
今年の寒中ツーリングは、千葉県千倉へ向かいます。
2月18日(日)
目的地 千葉県千倉 ピザ Indy's
集合場所 大黒PA
集合時間 9:00
ガソリン満タンでお越しください。
参加希望者締切 2月15日まで
雨天または雪等の影響で開催できない場合は、翌週以降へ延期or中止
開催の決定は、参加希望者に前日に電話連絡いたします。
※数年前の寒中ツーリング
大黒PA出発後、アクアライン経由です。
昼食後は、記念撮影して現地解散となります。
よろしくお願いいたします。
2024スタート&被災地支援のお知らせ
当店は2024年1月4日よりスタートしております。
元旦にまさかの大地震。。。そして羽田空港事故・・・
とんでもない年明けとなり、心休まらぬ状態が続いておりますが、
少しでも被災地の力になれれば!とお考えの方に、
現地のリアルな声をもとに必要な支援物資&支援金の送り先をご紹介。
http://no-regrets.jp/wordpress/
(リンクを直接貼れないので、コピペして飛んでください。)
当店のお客さんであるミュージシャン山口洋さんが、被災地支援を
行ってます。全国をツアーで周る現地をよく知る人だからこそ、できること。
わけのわからない募金や詐欺まがいのコンテンツも便乗商法で存在しますので、
せっかく支援をするなら、的確で信頼できるところにしたいですよね。
みなさまのご協力をお願いいたします。
本年もよろしくお願い申し上げます。
年内は26日まで
2023年の営業は、26日(火)までとなります。
新年2024年は、4日(木)からです。
当店が休業中は、ロードサービスの受け入れは不可能ですので、ご自宅か
安全な場所でのご対応をお願いいたします。
また、4日から通常営業ですが、お預かり車両のスペースに限りがございますので、
必ず事前のご連絡をお願いいたします。
さて、私の883のタイヤが、えらく古いことに気が付いたのが秋ツーリングの前。
タイヤの表面にヒビが入り始めたので、そういえばもう5年位使ったかな?なんて
余裕かましてましたら、なんと製造は2014年でした・・・
あれだけお客さんに、古いタイヤは危険ですから溝が残ってても交換しましょう!
なんて偉そうなこと言っておきながら、これです。
反省。
2014年の49週製造ってことは、2014年12月くらいのタイヤです。
今、2023年12月ですから、ちょうど丸9年・・・
そりゃひび割れもするわな。
ガレージ保管なので、傷み方はだいぶゆっくりですが、近年の真夏の高温など
考えますと、ゴム製品にとって過酷な環境です。
外に置いておくと、紫外線や塩害が加わります。5年が目安です。
私が選ぶタイヤは、ずーっとこれ一択。
ブリヂストンのBT-39ですが、スポーツスターカップ(SSC)のために作られた
FOR AMERICANという特殊なもの。バイアスの中では最高峰のハイグリップモデル。
SSCは、ホイールサイズをノーマルの19、16インチで固定というレギュレーション
でしたので、タイヤの選定が非常に厄介だったのです。
それを解決してくれたのが、ブリヂストンさま。
ただ、ハイグリップゆえに、消耗はあっという間です。XL1200だと5000kmで
リヤは交換してました。フロントも峠の下りを頑張ると、リヤタイヤと同時に交換。
その代わり、上手くなったんじゃないかってくらいのヒラヒラ感と安定感!
好みはありますけどね、街乗りには向かないしw
883にはバッチリの相性です。
それと、F19R16の乗り味ってクセになります。最初は、え、なに?この前の
フワついた感じは?とか、リヤに荷重かかりすぎている違和感などありましたけど、
乗り慣れてくると、不思議とどこにでも荷重をかけられるし、操っている楽しさが
分かります。乗り味を変えたくない=ホイールサイズはこのまま、っていう条件だと
BT-39となります。
新しいタイヤ、製造年はもちろん2023年。11週目なので、3月。
減りの早いはずのタイヤなのに、溝の減りよりも経過年月で交換になるとは・・・
なんとも情けない。もっと乗ってあげないといけませんねー。
やっぱり新しいタイヤは良いですね。バイク全体が引き締まった感じになります。
走るうえで、とても大切なパーツだけに、ちゃんとしたものにする意味は大きい。
安全で、乗っていて楽しいんだから、それだけでもすごいこと。
長い目で見た時に、消耗品って、ケチるとろくなことないです。
最高級のものを使う必要は全くないけど、ちゃんと仕事をしてくれるものの値段には
意味がありますのから、安かろう悪かろうにならないようにしましょう。
今年もお世話になりました。
来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
ステップの前・真ん中・後ろ
バイクの乗車ポジションは、ハンドル・シート・ステップで決まります。
これらのバランスは、走り方に大きく影響します。
3つとも重要ですが、今回はステップ位置のお話。
ステップの位置は、大きく分けて3つ。
前か真ん中か後ろか。
呼び方はフォワード・ミッド・バック。
そのまんまですねw
アメリカンスタイルが生み出したフォワードコントロールは、まさにハーレーが
始まりでして、フォワコンなんて略して呼ばれてます。
ハーレーでいうところのミッドコントロールは、国産車と比べるとだいぶ前気味。
ハーレーでいうところのバックステップは、モデルにも寄りますが、国産ネイキッドの
ミッドコンに近いです。
その他に、フットボードタイプもあり、これはビッグツインのFL系に採用されてます。
どのタイプにもメリット・デメリットがありますが、どうやっても似合わないし、
取り付け不可能ってタイプも車種によって選択肢が限られますので、ここでは
3タイプが選べるスポーツスターでご紹介いたします。
フォワコン。フォーティーエイトの純正に採用されています。
足を前に放り出すような格好になるので、足の長い人にはゆったりしたポジションになり、
見た目もかっこいい。ただし、ステップに体重をうまくかけられないので、運動性能は
乏しいです。
また、小柄の体系の方には、ステップが遠くて乗りづらく、ロングツーリングすると
股関節や腰、首が痛くなるっていう方もいらっしゃいましたので、そういう場合は、
無理せずにミッドコンに交換しましょう!
さらに足の長い人向けに、フォワコンの状態かた前方に2インチエクステンドするパーツも
米国製のカタログには掲載されております。
過去にソフテイルモデルに取り付けたこともありまして、ロングフォークだったこともあって
トランポに積載できなかったので、車検場まで自走しました。私の体型では地獄でしたw
リアブレーキは届かないし、シフトチェンジもミスるので、シートにクッションを取り付け、
座る位置をできるだけ前方になるようにして、なんとか乗っていきましたが、同じ人間が
操作するバイクとは思えなかったですよ。。。
こちらはミッドコン。
日本人の体型に一番しっくりくるポジションです。
とは言いつつも、画像のようにけっこう前にあるんですよね。なので、バンク角は
あまりなく、スポーツ走行するには真っ先に換えたいところです。
街中を走る分には全く問題ありませんけど。
こちらは、大柄の人だと窮屈に感じる場合があるようです。
小柄な私には分かりませんけどw ほとんどの方が、このステップの位置で固定して
ハンドルやシートを選びます。若干、前になるミスミエンジニアリングのミッドコンも
選べますので、ご自分のスタイルに合ったものが見つかると良いですね。
操作性は、まったく問題なし。少し乗れば、すぐ慣れると思います。
最後にバックステップ。
これはもうスポーツ走行することを前提としてますので、楽とかかっこいいとかは
二の次です。とにかくバンク角を稼いで、操作性が良いこと。ステップに体重を
載せる動作をすばやく左右で行いますから、すべらない、荷重移動がしやすい、
お尻を動かしやすいってことが大事です。
単純にかっこいいから付けたいってのも、もちろんアリです。
その代わり、ポジション的に脚が折れ曲がる角度がきつくなるので、窮屈さは
感じると思います。私のバイクはこの仕様なので、ロングを走ると、股関節や
太ももの辺りが攣ったりして、なかなか厄介なのです!
ツナギを着て、サーキットを走るのがベスト。
そんなツナギ、もう入らないので、こないだ捨てました。。。
あれこれ書きましたが、結局は人によって良し悪しは千差万別です。
ご自分に合うもの、かっこいいと思うもの、どこに重きを置くかで決めてください。
それによってハンドルやシートの選択肢も絞られてきます。
ポジションでお悩みの方は、一度ご相談ください。
ウィンカー 大中小
初期に行うカスタムのド定番、ウィンカー交換。
ひと昔前から、極小の車検公認ウィンカーが出てきて、けっこうな台数の
交換をさせていただきました。
この極小ウィンカー、何が良いかと言いますと、どこにあるか分からないくらいの存在感薄。
私的に、バイクは余計なものが付いていない状態が一番かっこよくなるという持論があります。
レーサーのかっこよさは、まさに機能美。
速く走るための性能を追求したらこうなりました!という潔さの結果、美しくもある。
なので、保安部品なんてものは、なければない方がかっこよくなります。
でも、公道を走るには必要ですので、必死にかっこいいものを探します。
ウィンカーに関しては、極小ウィンカーが一つの答えなのかもしれません。
ただ、LEDによる低抵抗のため、イコライザーが必要だったり、インジケーターが
ハイフラになってしまったりということもあります。
小さすぎて逆に嫌だという意見ももちろんありますよね。
最終的にカスタムはオーナー様の好みですから。
こちらはこれまでの定番モデル。
これくらいの存在感と、ビレットによる高級感があったほうが好きという方も
多いです。電球で光らせていますので、球切れなどの補修も容易で安価です。
一時は、この砲弾型とスクエアタイプばかりをつけていました。
1か月に5セットとかの時もありましたw
微妙に違う形の種類がありましたけど、ぶっちゃけ、ほとんど違いが分からないw
今では、メーカー側も種類をしぼってます。。。
最後にこちら。
夏みかんのような純正ウィンカーです。
昔は新車に装着されているこれが嫌で、最初にウィンカーを小型化するのが定番。
ディーラー時代、段ボールの中に本当にミカンが入っているかのように、大量の
このウィンカーが収穫されて捨てられるのを待っていましたw
今では一周回って有りですw
同じモデルを長く乗る傾向の強いハーレーのカスタムは、散々いろんな箇所をカスタムしたのち、
またノーマルみたいに戻っていくケースが少なくありません。
面白いですよね!
あんなにノーマルが嫌で、カスタムしてかっこよく!ってお金使ってたのに、
あるところまでいくと、ノーマルがかっこよく見えてくるw
それだけノーマルの形が良かったということなのか、飽きたからなのか、
ノーマルで乗っている人が少ないからなのか、理由は様々でしょうけど、
私は有りだと思ってます。
走りも、ノーマルが思いのほか楽しかったりすることもありますしね。
まぁ、ノーマルに戻すのにも、それなりにお金がかかってしまいますけど。
そんな長い目でみると、ノーマルパーツは残しておいた方が良いと思います。
あと1週間ほどでパーツの発注がとまります。
年始も、しばらくは入荷が遅れ気味になりますので、お急ぎの方はご注意ください。
ハンドル交換時の注意点
ハーレーのハンドル交換。
何も知らずに行うと、必ずと言っていいほどブレーキスイッチを傷めます。
年式によって多少違いがありますが、2013年までに使われているスイッチは、
本当によく壊れてます。
画像の矢印にあるボタン部分を、ブレーキレバーで壊してしまうのです。
普通に作業していると見えない箇所なので、高確率で壊します。
運よく壊れなかったとしても、ゴムのカバーに傷をつけて穴が開き、
水が浸入して、そのうち壊れます。
プロでも、壊した経験があるんじゃないかな?
私も壊したことあります・・・
そんな世界中で壊されまくっているスイッチなので、在庫が不足がち。
社外のドラッグ製をよく使ってますが、現在バックオーダーでした。
少し待てば入荷するのですが、需要が高いってことは、それだけ壊してるってことなのかな?w
壊さないように作業するには、ブレーキレバーを外して作業するか、
このようにレバーを握った状態にして、スペースを作る方法があります。
オレンジ色の物体がレバーの根元に挟まっている状態。
また、これもあるあるなのですが、マスターシリンダーのトップカバーが、
逆向きに付けられていることも多く見ます。
この年式のタイプは、写真の状態が正解。
逆向きについていても機能的に問題ありませんけど、かっこ悪いですよね。
お店に出してお金払って作業してもらったのに、小さな箇所の詰めが甘いだけで
なんか嫌な気分になる人もいるかと。。。
正常な状態を知っているかどうかって、とても大事なことだと思います。
12月も半ばだってのに、全然寒くない。
異常ですよねー!
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