BEARDS BLOG

BEARDS MOTORCYCLE COMPANYのBLOG
ガソリン漏れ

夏季休暇のお知らせ

 

8月12日(水)〜19日(水)はお休みいたします。

 

ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

 

 

 

いきなりですが、CVキャブレターの乗り味って、気持ちがいいですね。

負圧バルブの動きによる曖昧な感じがアメ車らしくて、好きです。

 

特にダイノジェット等でチューンすると、レスポンスが向上、エンジンが

気持ちよく吹け上ります。

グイッとアクセルを開けたくなる気持ちよさ。

加速時のハーレーのトルク感が、やみつきになります。

ノーマルとは、同じCVキャブとは思えないほど変わります。

 

さて、CVキャブですが、イケてない箇所もあります。

 

この黒い樹脂製のフィッティング。

こいつが経年劣化して、ガソリンが漏れてくるんです。

樹脂部分にクラックが入っていたら、要注意。

 

割るとこんな具合。

 

中には真鍮のフィッティングが圧入されています。

この樹脂フィッティングは、ツインカムやスポーツスターでも、途中から

オールブラス製に変わりましたので、そちらの場合はガソリン漏れの心配は無用です。

 

今回お預かりしたスポーツスターも、樹脂フィッティングモデル。

案の定、クラックが入っていて、ガソリンが漏れた跡がありました。

圧入された真鍮のフィッティングを外して、オールブラス製にアップグレードする修理です。

 

まずはフィッティングの取り外し。

取り除くのに、様々な方法があるようですが、個人的には以下の方法が一番簡単かと思います。

 

タップでネジを切ります。

切り粉が出ますから、養生しましょう。キャブレターは精密機械です。

そしたらベアリングを引き抜く要領で、適当なカラーをスクリュー&ナットの

間に入れて、ナットを回していきます。

圧入の力は、そんなに強くないので、簡単に出てきます。

無事に取れました。

 

フィッティングが取れたら、切り粉をきれいに掃除します。

ガソリンが流れていく通路です。フロートのチェックバルブ周りは、オーバーフローの

原因に直結しますので、念入りに洗い流し、エアーブロー。

 

フロートやスロージェット、細かい通路など、すべて清掃&確認して、元通り組んでいきます。

あ、新しいフィッティングを圧入してからね。

 

真鍮(ブラス)パーツは、柔らかいので細心の注意が必要です。

無理な力をかけるとゆがんだり、曲がったりしますので。。。

 

CVキャブを愛用されている皆様、一度、このフィッティングを確認してみてください。

クラックが入っているようなら、対策品にアップグレードしちゃいましょう!

 

| BEARDS | お仕事 | 17:20 | comments(0) | - | - | - |
忘れもの(ヘルメット)

ちょっと店内を片付けていたら、持ち主不明のヘルメットが3つ、出てきました。

一つはオーナーさんが見つかったので一件落着。

残りの2つは、分かりません。

 

 

 

こちらの2つ。

お心当たりのある方はいらっしゃますか?

店に保管してますので、ご連絡をお待ちしております。

 

長年バイクに乗っていると、ヘルメットは増えていきますよね。

もちろん経年劣化によって、安全面で機能が低下してしまう消耗品ですから、

買い替えの時期はきます。

古いメットが捨てられずに、たまっていく一方だ!という方も多いのでは?w

 

ファッションアイテムである半帽なんかは、もともと安全面では無に等しいので、

消耗品という感覚もなく、ずーっと所有されているものが多いと思います。

ご存知、道交法では違反ですからねw

 

当店では、車両をお預かりする際に、一緒にヘルメットや荷物もお預かりしてます。

バイクを取りに来られた際に、お預かりしたメットや荷物もお渡ししてるわけですが、

忘れがちなのはバイクのキーです。

時々、アメリカンすぎるお客さんが、ヘルメットをかぶらずにバイクで帰ろうとする

ことも何度かありましたが、さすがにすぐに気づきますw

ですから、バイクは無いのに、ヘルメットだけ残っている状況は、けっこう不思議です。

 

二人乗りしてきて、2つのメットを預かり、納車時は1つだけ被って帰られた???

可能性は低そうですが、ゼロではありません。

 

ヘルメットを預けたけど、すっかり忘れて、納車時に違うメットを持ってきて帰られた??

ありえそうです。

 

どっかに名札でも付いてればいいんですけどねw 

 

持ち主の方のご連絡をお待ちしております。

| BEARDS | お仕事 | 18:24 | comments(0) | - | - | - |
ドライブベルト切れ

ハーレーに使われているドライブベルトは、非常にロングライフで、

特に問題がなければ10万キロでも使えてしまいます。

 

ただ、切れるときは突然切れてしまうケースが多く、はっきりとした原因が

分からないことが悩ましいところです。

 

石を噛みこんでしまっている問題を抱えたままでも、そこから数万キロ走行して

全然切れなかったり、新品のベルトに交換後、1万キロも走らないうちに、

突然切れてしまったり・・・

 

過去、切れてしまったトラブルに見舞われたお客さんに、切れた時の状況を

聞くと、下り坂でエンブレかけていた時に、いつの間にか切れたとか、

走りだそうとした瞬間に切れていた、などということが多いです。

 

あと、切れなかったけど、ベルトの歯が半分以上無くなってしまっていたケースも

ありました。その場合は、加速しようとしてもクラッチが滑ってるみたいな感じで、

動力が伝わっていないといった乗り心地だったようです。

 

それらのケースを踏まえ、ベルトよりもスプロケットの方に問題が

あるんじゃないかと思い、点検時にスプロケットの歯の部分を注意深く

みるようになりました。

 

ベルトが傷んだり、切れてしまった車両のスプロケットの歯は、表面が荒れていて、

ヤスリのようにざらざらしているケースが多いです。

全部、そのようなケースがみられればいいのですが、中途半端に荒れているケースもあり、

正直、これが原因とは言い切れません。

原因は、一つではなくいくつかあるような気がしてます。

 

要は、常に高回転で回っているスプロケットとベルトには、摩擦や引っ張られるような

ストレスがかかっています。そこにストレスが増えるような要因が加わると、例えば、

石や金属などの固い異物を噛みこんでしまってベルトと歯に傷が入るようなことなどが

加われば、一気に故障に繋がるのではないかと考えられます。

 

 

 

ベルトとスプロケットの摩擦抵抗が増えなければ、トラブルは予防、もしくは

防ぐことができるのかしれません。

 

点検時に、Rタイヤを浮かして空転させます。その時に、異常な抵抗や異音、

振動などがないかを確認して、タイヤの表面やドライブベルトにも異常がないか、

スプロケットの歯の状態はどうか、ホイールベアリングにガタはないか、等を

みます。

 

スプロケットの歯の状態ですが、明らかにヤスリのようにざらざらになっていたら、

ベルトとスプロケットは交換をお勧めしてます。

スポーツスターとビッグツインの各モデルでは、作業の手間がだいぶ違いますので、

交換金額に大きな開きがあるのも悩むところです。

 

スポーツスターなら、マフラーを外してRタイヤを前にずらし、右のRサスなどを

外せば、ドライブベルトは交換できます。スプロケットの交換も、Rホイールを

外せばOKですから、そんなに手間ではありません。

ビッグツインの場合、ダイナであれば、インナープライマリーの脱着と、

Rホイールの脱着くらいなので、そこまでではないのですが、問題はソフテイルや

ツーリングモデル。これらは、スイングアームの脱着が加わりますから、

本当に厄介です。それによって、交換パーツも増え、工賃もかさみます。

 

とはいっても、ドライブベルトもスプロケットも消耗パーツです。いつかは

交換しなきゃいけない時が来てしまうので、極力、ライフを伸ばしたいですね。

 

さきほど挙げた、ベルトとスプロケットの摩擦抵抗を増やさないために、

スプロケットの歯を錆びさせないことも有効だと思います。

走行距離が少ないのにベルトが切れてしまう場合、長年乗らずに動いてなかったことも

原因でしょう。Fスプロケットは磨き等では手が届かないので、走ることが一番の

メンテになります。動いてないと、鉄の赤錆びが発生して、それが回されることで

ベルトとスプロケの歯の抵抗材料になります。

また、ベルトの異音の原因にもなります。雨が降った翌日にバイクを動かしたら、

ギシギシとベルトが鳴く場合、フロントのスプロケットが錆びてしまいっている

かもしれません。そんな時は、走ってサビや汚れを落としましょう。

 

ベルトのトラブルに関しては、これだ!という原因がはっきりしないことが多いので、

突然切れてしまうこともあるかと思います。

万が一のために、任意保険のレッカーサポートに加入しておいてください。

 

| BEARDS | お仕事 | 17:01 | comments(0) | - | - | - |
クランクシャフトの振れ

ツインカム88の欠陥ともいえるカムチェーンテンショナーシューの摩耗。

今回、チェーンドライブからギアドライブへ変更&ハイカム化を行う車両は、

走行距離3万キロ以下なので、まぁ大丈夫だろうと思ってました。

 

ところが。。。

 

 

 

 

完全にシューは摩耗しちゃってました。。。

今まで確認した中で、一番低走行での以上摩耗。3万キロ超えたらカムカバー開けて

チェックしましょうね!と促していた目安の距離が・・・・・

 

シューの破片が、あちこちに回ってしまっていないか?チェックします。

カムサポートプレート内部の通路、オイルエレメント、オイルパン。

これらを交換、清掃などをして、とにかく破片がどこかにつまらないようにします。

 

 

さて、気を取り直して、今度は強化オイルポンプを取り付けるための準備です。

 

クランクシャフトの振れを測定。

強化オイルポンプを組むにあたって、カムサポートプレートも交換になります。

ポンプがオイルを圧送する量が増えるのに、サポートプレートの通路が狭くては

ポンプを換えた意味が半減してしまいますので、ビレットのサポートプレートに

交換いたします。

 

フューリング製のオイルポンプ&サポートプレートを準備してたのですが・・・

クランクシャフトの振れがリミットをオーバー・・・・チーン

 

これにより、フューリング製のものは使えません。泣く泣くデッドストックにw

かなりきわどい振れでした。1/100mmほどオーバーしてまして、

これくらいならイケるのか?なんて希望的な想いを抱きながら、同業者に聞いて回ると、

意見は真っ二つにw

それくらいのオーバー値なら、組んじゃったよ!という意見もありましたが、

レースやエンジンチューンに定評のある大御所ショップのご意見では、絶対NGと。

 

そりゃ、やめましたよ。絶対NGって言われたらw

 

ということで、もう少しクランクシャフト振れに余裕のあるS&S製のキットに変更しました。

パーツ入荷まで、しばらくかかりそうなので、ここで作業はストップ。

 

このクランクシャフトの振れ問題。

他の車両でも結構な台数を測定してきましたが、フューリングのリミット以内に収まる方が

少ないです。新車時から振れてるのか?これは測定してないので、興味深い疑問です。

 

もし、新車の時からある程度振れが出てしまっているのであれば、正直、お手上げですが、

ちょっと気になるのが、プライマリー側が影響しているのでは?ということです。

 

クランクシャフトは、左右に出てます。

右がカム側、左はプライマリーケース側。

よく新車でも、プライマリーチェーンがパッツンパッツンに張りすぎた状態の車両があります。

納車整備を適当に行っているようなディーラーの車両なんか、うなり音まで出ちゃって、

ひどいもんです。

こんな状態で走ってしまっていたら、もしかしたら、クランクシャフトの振れに繋がる?

そんな気がしてならないんです。

実際に実験してないですから確証は持てませんので、あくまで予想・想像の範疇ですが。

 

内燃機屋さんに聞いてみようかな。

 

また、こんなケースもクランクシャフトの振れに繋がるといわれてます。

それは、高いギアで低速走行するような乗り方。

4速や5速で、20km/hくらいから加速したり、流したりすると、クランクに

インパクトに似た衝撃を与えてしまい、クランクシャフトの振れに影響する。

実際に、そのような乗り方を頻繁していた車両の振れを測定しましたが、

大きく振れてました。マニュアルにあるリミット内でしたが。

 

レースやサーキット走行、高回転まで回すような乗り方をされる方は特に注意です。

振れが大きいと、カムサポートプレートが割れて、エンジンブローします。

ノーマルのサポートプレートには、銅のブッシングが圧入されていて、ある程度の偏芯に

対応できるような構造ですが、そのブッシングすら変摩耗してしまうと、鋳物のノーマル

サポートプレートは割れちゃうんでしょう。

こうなってしまうと、エンジン乗せ換えレベルの修理になってしまいますから、

ぶん回すようなやんちゃな車両に関していえば、早めにチェックしておいた方が

良い箇所だといえます。

 

あと大事なのは、やはり良いオイルを使用することです。

エンジンの中を守るのに、エンジンオイルの役割は絶大です。

 

久々のエンジンカスタム。ボアアップも同時進行なので、時間がかかってしまいますが、

カムも排気量も変わった後は、乗り味がかなり変わりますから、私も楽しみです。

オーナー様、もうしばらく、お待ちください。

| BEARDS | お仕事 | 17:07 | comments(0) | - | - | - |
フロントブレーキマスターのトラブル

ハーレーのブレーキフルードが、DOT5からDOT4に仕様変更されたのが

2006年モデルあたりからなのですが、これが厄介なんです。

 

まず、シリコン系のDOT5は、塗装面などにかかっても害はありません。

沸点も高いので、ブレーキフルードの性能としては、DOT4より上です。

ただ、ちょっと高価。

 

グリコール系のDOT4は、塗装面にかかったりすると、攻撃性があるので

急いで水などで洗い流さないと、塗装を傷めます。

フルードが入っているマスターシリンダーも、リザーバータンク含め、ブラックの

塗装がされていますので、フルードと触れるところから塗装が剥がれたり溶かされて

いきます。もちろんフルード自体も汚れます。

 

マスターシリンダーの内部には、下の画像のようなものが入っています。

ブレーキレバー側に近いシールがバキバキに割れてしまってますが、

これは取り外すときに固着していたため、割れてしまいました。

 

バイクを保管しているとき、サイドスタンド&左にハンドルを切る状態で、

ちょうどブレーキレバーがマスターを押すあたりで雨水などが溜まります。

放っておくと腐食が始まり、シールやマスターのボディ自体に影響します。

 

画像の左側に見えるスプリングがレバーを押し返す役割をしてます。

マスターの動きが悪くなってくると、スプリングの張力だけではレバーを

戻しきれず、レバーに妙な遊びが出てきます。

上の画像の矢印部分に、遊びのような隙間ができてしまっていたら要注意。

マスターリペアが必要です。

 

このガタが大きくなると、ブレーキスイッチに影響して、常にブレーキランプが

点きっぱなしになってしまいます。

マスターシリンダー内のピストンが上手く動かなくなってしまっている状態です。

この状態でブレーキフルードの交換をすると、ピストンの動く位置が変わり、

レバーのガタがさらに大きくなってしまうことがありますので、そうなってしまうと

強制的にマスターのオーバーホールになります。

 

リペアキットでマスターをオーバーホールすれば、驚くほどレバーがよく動き、

よく戻る状態に復活しますが、何年かすると、また同じようなトラブルが発生する

可能性は、残念なことに高めです。

 

DOT5なら、このようなことは起きないと思いますが、DOT4とDOT5は

絶対に混ぜてはいけません。なので、マスターもキャリパーも交換するときに、

DOT5へ仕様変更するのがお勧めです。

ただし、本来DOT4指定の年式なのに、DOT5に変えているのを知らずに

ブレーキフルードの交換をする時は、注意が必要。

DOT4もDOT5も劣化すると似たような色になったりするので、水を少し

垂らしたりして、分離するかどうかを確認しないと危ないです。

 

ブレーキレバーのガタが大きくなっている車両、本当に多いです。

ブレーキランプが点きっぱなしになってないか、安全のためにも、ご確認ください。

 

| BEARDS | お仕事 | 18:20 | comments(0) | - | - | - |
化学合成オイル

暑苦しいバイクを一台w

 

 

今年の夏も、暑くなりそうですね。

大体梅雨が明けるのが7月20日前後。

そこから8月初旬にかけて、よく晴れて、ひたすら猛暑になるパターンが

多いと思います。

 

自粛気味の息苦しい生活&じめじめした梅雨は、本当に鬱陶しいですね。

なので、梅雨が明けて晴れた日には、バイクで走りたくなるものです。

 

そこで知っておいて頂きたいエンジンオイルのお話。

 

気温が30度以上になるような晴れた日は、道路の路面温度は50度以上にも

なるといわれてます。

そんな灼熱のアスファルトの上で、渋滞にはまったりすると、空冷エンジンにとって

最悪な状況です。もちろんライダーも、熱中症にご注意を。

 

50度以上の路面の上に、100度以上のエンジン。

そんな火鉢をかかえるようにバイクにまたがっているオーナー。

ヘルメットの中はサウナ状態で、汗がタラタラです。

 

無理せず、休みましょうね!

 

人間も辛ければ、空冷エンジンにとっても休みが必要です。

通常、エンジンオイルに使用されているのは20W50の鉱物油。

昔ながらのオイルです。

 

排気量が大きいほど、エンジンは熱を持つ傾向にあります。

水冷エンジンの多くは、エンジンの中を冷却水が回り、

ラジエターに電動ファンで強制的に風を送って冷却水を冷やします。

なので、走行風が当たらなくてもある程度冷やしてくれる優れものです。

 

ところがハーレーの大排気量空冷エンジンは、日本の道路事情のことは考慮されてないので、

基本的にエンジンを冷やすのは走行風のみです。

オイルクーラーをつけていても、風が当たらないとだめです。

油温計をつけていると分かりやすいのですが、みるみる危ない油温に上がっていきます。

エンジンオイルは通常100度以上になってしまうと、オイルの性能を保持できません。

オイルの性能が下がると、調子が悪くなります。アイドリングしなくなったり、力が出なかったり。

いわゆるオーバーヒートです。

 

油膜切れを起こし、エンジン内部のあちこちにダメージを被ります。

特にシリンダー内を高速で上下しているピストン。油膜切れを起こすとシリンダー壁に

深い傷を付け、オイル上りの原因になります。悪化すれば、焼き付いてコンロッドが

曲がったり、ピストンとバルブが当たって、エンジン終了となってしまうことも考えられます。

 

しかも、一度高温にさらされたオイルは、成分が壊れてしまい、ちゃんと仕事しません。

走行距離に関係なく、交換するしかありません。

 

ここ数年の夏の高温現象は、ちょっとハーレーにはキツイと思ってます。

普通に走るだけでもリスクがある。

気温が低く、渋滞する前の早朝なら問題ありませんが、日中の炎天下の下は気を付けてください。

 

対策として、100%化学合成オイルの使用をお勧めしております。

 

鉱物油よりも圧倒的に熱に強いです。

油温計をつけて渋滞時に試したところ、鉱物油では110度近く上がってしまいましたが、

化学合成油では、100度まで達しませんでした。同じ時間で。

 

デメリットは、高価なこと。

鉱物油は1Qで¥1730ですが、化学合成油は¥3312です。

当店では、スペクトロ社のオイルを推奨してます。

 

スペクトロの化学合成油でも十分だと思いますが、高圧縮エンジンや、走行距離の多いエンジン、

カスタムされた仕様のエンジンなどには、RO'Sオイルの選択肢もございます。

RO'Sオイルに関しまして、1リットルあたり¥4200と、超高級オイルになりますが、

熱には一番強いオイルです。日本製。

熱対策が一番シビアな旧車にも、使われているオイルです。

 

灼熱の夏に向けて、対策をしておいて損はないです。

良いオイルは、間違いないですから。

| BEARDS | お仕事 | 18:23 | comments(0) | - | - | - |
本当にお勧めのシフトドラム加工

このブログの10年以上前の記事が、コンスタントに検索で上位に上がるようでして、

未だにちょこちょこメールでお問い合わせをいただきます。

ネットってすごいですね。

 

その内容は、スポーツスターのトランスミッションの修理に関することなのですが、

現時点での当店での対応をざっくりご紹介します。

 

トラブル内容は、2003年モデルまでのスポーツスターで、1速に入れて発進するときに、

ギアが入りなおすような状態が大きな衝撃とともに起きる。

 

この症状の原因は、トランスミッションの1速に入るギアのドック部分に、バリや傷が

できてしまうことで、スムーズにドックがかみ合ってくれないために起きます。

 

このバリや傷を作ってしまう原因は、チョークなどを引いたままの高い回転数の状態で

1速に入れてしまったり、ギア抜けを繰り返してしまったりするとなるようです。

 

修理の方法は、原因となっているギアの交換となります。

数年前まで、純正の新品ギアで修理していましたが、あまりにも部品価格が高騰しまして、

現在は、社外のギアで対応しております。

社外のギア、なんと、問題のドック部分に加工がされておりまして、この修理の原因を

根本から対策してくれている優れものです。ただし、丁数の違いにより、1速セットと

3速セットを交換しなければいけません。(96〜03年モデル対象)

 

合計4つのギアを交換することになりますが、それでも純正の2つのギアよりも

はるかに安いw しかも対策品!←ここが重要です。

これらの交換で、1速ガッチャン!トラブルからは解放されます。

 

で、今回のブログのタイトルにある、シフトドラムの加工。

そもそも、スポーツスターのギアチェンジは、グニュっとしたり、入りが悪くなったり、

突然変速ができなくなったりと、問題の多い弱点部分。

これらは、シフトドラムの先っちょについている花びら(ディテントプレート)の

変形によりトラブルが発生します。

画像の黄色矢印のパーツ。

 

ディテントプレートをおさえているのは、スチールのスプリングプレート。

変速時の振動や衝撃で、シフトドラムに圧入されているピンが、不均一に飛び出してくると

ディテントプレートが押されます。悪化するとスプリングプレートが外れてしまうくらいに

なり、そこまでいくとシフトチェンジできません。

オイルにクラッチハブのリングギアに削られたディテントプレートのスラッジ、無残にも

粉々になったスプリングプレートの破片が混じり、オイルを抜いたときに、ため息が出ますw

 

これは構造上、100%ではないですが、どの車両にも起こりうることなので、安心して

乗り続けるには、根本的な対策が必要です。

で、超お勧めしているのがこちら。

 

 

京都の老舗、カスノモーターサイクルさんのシフトドラム加工です。

20年以上前から、この加工にはお世話になってますから、本当にお勧めです。

シフトドラムに目ネジを切り、ディテントプレートをボルトでしっかりと固定。

そしてシフターポールのスプリングと専用カラーを交換して、わずかなガタを取り、

シフトチェンジをスムーズかつ快適にする加工なのであります。

税抜き¥27000

 

この対策を行うと、変速が国産車並みにスムーズになり、ギア抜けも無くなり、

結果、トランスミッションへのダメージはなくなります。

なんなら、ギアの修理になってしまう前に、こちらを先に対策しておけば、

1速ガッチャンも回避できるのではないでしょうか?

 

たまに、上の写真の赤矢印部分にあるシフトアームを改造して、ディテントプレートに

かかるスプリングの張力を強化しているものを見ますが、これはやめましょうね。

レバー比がおかしくなり、やたら固いシフトになったり、最悪スプリングが折れます。

 

まとめます。

トランスミッションの問題のギアを社外の対策ギアに交換。

シフトドラムを加工して、根本的な見直しをして予防修理。

消耗したスプリングやオイルシール、オイル漏れの原因は開けたついでにすべて対策。

プライマリーチェーンアッセンブリー&クラッチハブを止めるスクリューには

必ずロックタイト赤を塗布してトルク締め。(緩むと大変なことになります。)

エンジンスプロケット側の締め付けトルクは、バカでかいです!

プライマリーチェーンの遊び調整を怠らない。クラッチの調整も正確に。

バッテリーは外してしっかり充電。取り付け前にロードテスト。

 

ざっくり大事なところだけ紹介しましたが、ところどころに大事なポイントがあります。

ひとつでも間違えたり忘れたりすれば、エンジンブローになるような修理ですから、

くれぐれもDIYでやろうとしないでくださいね!

 

| BEARDS | お仕事 | 17:54 | comments(0) | - | - | - |
よく壊れるスイッチ類

ハーレーに付いているスイッチの中で、よく壊れるものをいくつかピックアップします。

 

最近、圧倒的に多いのは、ブレーキスイッチ。

こんなヤツです。

 

 

油圧式のスイッチなのですが、車検のたびに交換している車両もあるくらい

よく壊れます。

症状は、ブレーキランプがリアだけ付かない・付きっぱなし。

時々、かしめ部分からフルードが漏れてくる。

フルードがDOT4になってから、頻繁に壊れてる印象です。

DOT5のモデルでは、こんなにしょっちゅう壊れませんでした。

 

純正品だろうが社外品だろうが、どちらも似たような品質。

どちらも壊れます。若干、社外品の方が安いので、そちらで対応することが

多いのですが、多少高価でも、壊れない製品が出てくれたら、真っ先に

そちらに乗り換えます。

 

現状では、どれに換えても壊れる可能性は高いので、良い選択肢がありません。

まるで、この国の政治みたいですw

 

ブレーキスイッチの他に、スポーツスターでは、オイルプレッシャースイッチや

ニュートラルランプスイッチもけっこう壊れます。

04年以降のXLでは、CKPセンサーもよく壊れていた時期がありました。

ニュートラルスイッチは、厄介な場所にあるので、交換作業がちょっと手間です。

半年で3回交換した車両もありました。どんな品質だよ!って作ったヤツの顔を

見てみたいです。

 

ブレーキの話に戻ります。

最近のモデルは、ABSが標準装備です。ABSユニットの指定フルードは

DOT4です。DOT4はグリコール系のブレーキフルードで、劣化が進むと

固形物が溜まり、最悪ABSユニットを交換しなくてはならないなんてことも

あるようです。

昔のハーレーに使用されていたDOT5はシリコン系。

実はDOT5の方がブレーキフルードとしての性能は良いのです。

ただし、それなりに高価。でも、塗装面に付着しても塗装を傷めないし、

劣化しても固形物が溜まるようなことはまずありません。

 

ABSなんてものが、標準で装備されるがために、壊れる可能性のあるものが

増えてしまっているんですね。

また、ABSには前後ホイールそれぞれにセンサーが付いてます。

このセンサーとABS用ホイールベアリングも、壊れます。

つまり、ABSユニット・前後センサー・前後ホイールベアリングという

壊れる可能性のある高価なパーツが増えています。

壊れた場合は、ごっそり交換。けっこうな修理費がかかってしまいます。

 

電気で制御されるものが多くなればなるほど、細かなセンサーやパーツが

増えていきます。そのパーツ類は、非分解なものが多く、ほぼほぼ交換です。

修理とか調整とかではなく、交換。

ゆえに原因が分からないことも多い傾向にあります。

 

やはり、そうなってくるとアナログなバイクの方が、整備する人間にとっては

楽しいし、やりがいがある。

ブラックボックスだらけのバイクは、どうも好きになれません。

 

誰か壊れないブレーキスイッチ、作ってくださいw

| BEARDS | お仕事 | 17:12 | comments(0) | - | - | - |
インナーチューブの点錆び

ここ数年、本当に多くの車両に見られるフロントフォークの錆び。

海の近くの塩害、走行風によるものがほとんどです。

 

このようにインナーチューブが錆びると、オイルシールを交換する際に、

錆びによって新しいシールが破損して、オイル漏れの原因になります。

 

一見、錆びてないように見えても、よーく見ると点錆びがあり、それが原因で

オイル漏れが始まっているのをよく見ます。

インナーチューブに、オイル汚れの輪っかみたいなのがみえるようでしたら、

オイルシールは破損してます。

 

また、ハーレーの多くのモデルは、オイルシールの上にダストシールがあり、

それを覆い隠すようにクロームの金属カバーが装着されてます。

これがまた厄介モノで、カバー内に水や汚れを集めてしまい、内部で錆びます。

それが侵食していき、オイルシールがブヨブヨに変形してしまうことも。。。

 

フロントフォークのオーバーホールの際は、お客様にカバーを外すご提案を

させていただいてますが、それは上記のような理由からです。

 

インナーチューブは錆びたら交換か、再メッキ(ハードクローム)しかありません。

モデルにもよりますが、パーツ代はけっこうな破壊力。再メッキも、一台で4万円近く。

納期も2週間〜3週間かかります。

 

とにかく錆びる前に対処することを、強くお勧めします。

走った後は、磨く!

走行風を受けたところを重点的に、付着した塩分やゴミを落としてください。

水洗いまでしなくて結構です。液体ワックスなどで、きれいなウェスで拭き上げてください。

フッ素や、シリコンのコーティングスプレーをかけるのは、磨いた後です。

 

車体カバーをかけて保管していても、大気中の水分や塩分によって、バイクは錆びます。

結露や南風など、塩分を含んだ水は容赦なくハーレーを錆びさせますから、定期的に

磨かなければだめです。

 

錆びてしまったら、錆を落とす方が大変です。100%落ちません。

基本は、錆びる前に磨く。錆びさせないことが、一番大事です。

無駄なメンテナンス費用は、カスタムや車検代に回したいですよね。

フロントフォークが錆びて、オーバーホールが必要な場合、7〜10万円です。

給付金、飛んじゃいますw

錆びがなければ、半分以下で済みますし、オイルが漏れてくることもまずありません。

フォークオイルの交換だけなら、もっと安価です。

 

磨きは、メンテナンスの基本&第一歩。

高価なハーレーです。大事にしてください。

| BEARDS | お仕事 | 11:28 | comments(0) | - | - | - |
当店オリジナルマフラーについて

当店オリジナルのレーシングエキゾーストシステム。

H−D藤沢でレース活動が盛んだったころに、設計・制作し、

レースの成績が良かったこともあって、当時はかなり売れました。

おんぼろガレージの店主とも、絵を描きながら何度も話したのが懐かしいです。

 

量産品ではなく、職人さんによる手作業で作られるマフラーなので、

883と1200で内部の構造を変えたり、車両の状況とお客様のニーズに

合わせられる完全受注生産品です。

 

 

エキパイの部分はスーパートラップ社の2in1を流用しております。

しかしながら、ここ数年でエキパイのみを注文することが事実上不可能に

なってしまい、注文をいただいてもお断りすることが続いてました。

 

某オークションや、メル○リなどで、運よく安価でエキパイを手に入れられれば

作ることは可能です。

また、すでにスーパートラップ2in1を装着されているのであれば、

そのエキパイを使って製作可能でございます。

 

 

20年近く前に、岡山TIサーキットでの3時間耐久レースで、

このマフラーを装着して私と五味渕は883クラスで走りました。

当時、クラブハーレーのサーキット部のサポートもしてましたので、

ジャックさん率いるクラブハーレーレーサーにもこのマフラーを

装着させて、ともに出場。

 

自分が着けているマフラーって、乗車している時の音しか分かりません。

他人の車両に着いていて、それも全開ですぐそばを走っている音、加速性能は、

サーキットなどで並走してみないと分かりませんから、非常に良い体験でした。

おまけに音も性能も、素晴らしい!という自画自賛w

 

唯一の不安は、サイレンサーを留めているステーが割れたりしてしまうこと。

耐久レースの時も、クラブハーレー号のサイレンサーは、途中でマフラーバンドが割れ、

排圧と振動でサイレンサー前側のリベットがくだけて、エキパイからメガホン部分まで

が車体に残り、その後ろはサーキットのどこかに吹っ飛んでいってしまいました。

 

どこかが緩んだり、外れたりすると、あらゆるところに負担が飛び火して、

思いがけない壊れ方します。一般道で起きちゃいけないことですね。

 

そんな苦い経験を含め、改善しなきゃならないなぁと思いつつ、

受注もしてなかったこともあり、長い年月が過ぎてました。

そしてつい最近、久々に注文をいただきまして、ステーの改良作業を再開。

 

こんな感じにマフラーバンドを2個かけて、振動を受け流す部分の補強も同時に

行えば、強度はだいぶ上がりそうです。

あと、車体の個体差でサイレンサーの位置がけっこう動きますから、フレキシブルに

マウント部分が対応できないといけません。

この辺は企業秘密ですが、これに関しても対策済みです。

 

そんなかんなで、自分のスポーツスターで色々と試行錯誤してました。

久々に自分のバイクのエキゾーストサウンド聞きましたけど、マジで最高ですwww

 

忙しいことを理由に車検を切らし続けているマイ883、仕事がちょっとでも落ち着いたら、

今年こそ車検受けに行こうっと。

 

マフラーの音など聞いてみたいという方は、ご来店ください。

では!

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