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当店で、はじめて点検を受けられる方へ

ご紹介や、インターネット、通りすがりなどなど、当店ではじめて点検を受けられる際に、

ちょっと注意していただきたいことがあります。

年式やカスタム具合などにもよりますが、最初の見積もり段階では発見できないような

修理・交換などが必要になることです。

 

例えば、現在お預かり中の、2001年ローライダーのお客様。

当店をご紹介いただき、車検をご依頼くださいました。

 

お預かりする際、お客様と話しながら、バイクの周りをぐるっと見させていただき、

目に見える修理や交換が必要な箇所を挙げながら、大体の見積もりを提示します。

ただ、かなり他店やユーザーDIYで手が入っている車両でしたので、それらの部分で

不具合がみつかれば追加が発生しますとの内容をお伝えし、作業中に何か見つかったときは、

途中でお電話しますね、と確認してお預かりしました。

 

このような、だいぶ手が加えられた車両は、けっこう時間がかかってしまうケースになりがち。

そのほとんどは、いい加減な整備や作業によって二次災害的なことが起こってしまっていて、

それらをうまく直すことやバランスを取ることに苦労させられます。

 

さっそく点検に取り掛かりました。

まず、カムカバーを開けてカムチェーンテンショナーシューを確認するところからスタート。

なぜなら、ここがアウトだと25万円ほどの追加修理(カスタム含む)が必要になるため、

まず最初に確認しておかないといけません。

 

IMG_6416.jpg

 

結果はものの見事にアウト!涙

下の写真の黄色いのがテンショナーシューです。

よーく見ると、シュー自体が半分割れて吹っ飛び、抑えているチェーンと

スプリングが金属同士でこすれあっています。

 

IMG_6403.jpg

 

この状態を知ってしまうと、このまま修理せずにスルーはできません。

このまま走ってたら、シューの破片がオイル通路に入り込み、油圧が上がらず

エンジンブローにつながります。まさにツインカム88エンジンの欠陥です。

 

カムカバーの裏側にも、小さな黄色い破片が散らばってます。

これらの破片は、カムサポートプレートを抜け、オイルフィルターとオイルパンの方へ

流れていきます。もちろん、オイルパンも一度外してきれいに洗浄します。

 

IMG_6404.jpg

 

お客様に電話したところ、乗り換えるか、このまま乗るか・・・・・

Fフォークのインナーチューブも錆びによる腐食と粗悪なオイルシールでオイル漏れを

起こしていたので、こちらにもお金がかかります。

かなり悩まれた挙句、一通り修理する方向で決まりました。

この時点で車検代+修理代でざっと40万円!

そりゃ、即決はなかなかできない金額ですよね。

 

IMG_6415.jpg

 

タンク周りの配線もおかしな取り回しだったり、キャブのセッティングも確認したかったので、

タンクを外して一通りチェックします。

やはり、キャブレターの中身はダイノジェットが組まれていたけど、間違った取り付け方でした。

セッティングも、スロージェットが小さく、ミクスチャーを戻しすぎていて、メインジェットも

セオリーとは違う番手だったので、リセットする意味も込めて適正なものにすべて変えました。

カムが変わるので、あとはエンジンを直してから試乗して、最終的なセッティングをします。

ついでに、予防修理として、インテークマニホールドシールも交換しておきます。

 

IMG_6412.jpg

 

エアークリーナーエレメントは、ずいぶんと乱暴なつけ方で、あちこちから余分な

エアーを吸ってしまっていたので、すべて修正。

バックプレートの余分な穴もふさぎ、ブリーザーホース、ガソリンホースも新調。

アイドルケーブルは、グリップ側で切れかかっていたので、中古品と交換。

極力、追加費用がかからないように、進めていきます。

 

プライマリーチェーンの調整も、張りすぎだったので、調整。

この時、Rタイヤを回すんですけど、なんかおかしな手ごたえが。。。

なんと、Rスプロケットのボルトが5本とも緩んでました。

 

IMG_6413.jpg

 

手で回ってしまうくらい緩んでいたので、間一髪セーフでしたね。

もしもこのまま緩んで外側にボルトが出てきてしまうと、スイングアームとヒットして

重大な損傷、もしくは、事故が起きていたかもしれません。

プーリーなどのボルトは、1本が緩むと、たいてい他のボルトも緩み、最終的には

5本全部が緩みます。

 

IMG_6405.jpg

 

これも、ノーマルのボルトからわざわざクロームのボルトに換えられていたので、

誰かが作業したときに、ロックタイトをつけず、トルク管理もしなかったのでしょう。

まさに人災です。

ドライブベルトの左右のアライメントも滅茶苦茶。大げさに言えば、Rタイヤが斜めに

取り付けられている状態でした。

 

IMG_6414.jpg

 

ブレーキローターのスクリューもクロームに換わっていたので、心配だから、全部トルクチェック!

やはり、誰かが手を加えたところで、何かが起きてますw

 

ほかにも、インナープライマリーのオイルシールからオイル漏れがあったり、レギュレーターも

交換したような形跡があるので、全部チェックしていかなくてはなりません。

その上で、修理がすぐに必要なところと、様子をみるところで分けて、今後の定期点検に反映させていきます。

 

今回の車両は、現在パーツ待ちでまだまだ途中ですが、今後、車検整備・修理が終わって、試乗して問題が

なければ、納車となります。

このように、一度、一通り診させていただいた車両は、当店の履歴にも残りますし、次回の点検やカスタムの

方向性も見出せますので、次回からはもっとスムーズになります。見積もりの安定性も増します。

 

 

初めて診させていただく車両の場合、以上のようなことございますので、こういうことがあるよ!

ということを頭の片隅にでも覚えていてもらえると、助かります。

 

それなりに古い年式、あちこちカスタムされている車両、これらは特に要注意ですよ!
 

 

 

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