BEARDS BLOG

BEARDS MOTORCYCLE COMPANYのBLOG
<< 化学合成オイル | main | クランクシャフトの振れ >>
フロントブレーキマスターのトラブル

ハーレーのブレーキフルードが、DOT5からDOT4に仕様変更されたのが

2006年モデルあたりからなのですが、これが厄介なんです。

 

まず、シリコン系のDOT5は、塗装面などにかかっても害はありません。

沸点も高いので、ブレーキフルードの性能としては、DOT4より上です。

ただ、ちょっと高価。

 

グリコール系のDOT4は、塗装面にかかったりすると、攻撃性があるので

急いで水などで洗い流さないと、塗装を傷めます。

フルードが入っているマスターシリンダーも、リザーバータンク含め、ブラックの

塗装がされていますので、フルードと触れるところから塗装が剥がれたり溶かされて

いきます。もちろんフルード自体も汚れます。

 

マスターシリンダーの内部には、下の画像のようなものが入っています。

ブレーキレバー側に近いシールがバキバキに割れてしまってますが、

これは取り外すときに固着していたため、割れてしまいました。

 

バイクを保管しているとき、サイドスタンド&左にハンドルを切る状態で、

ちょうどブレーキレバーがマスターを押すあたりで雨水などが溜まります。

放っておくと腐食が始まり、シールやマスターのボディ自体に影響します。

 

画像の左側に見えるスプリングがレバーを押し返す役割をしてます。

マスターの動きが悪くなってくると、スプリングの張力だけではレバーを

戻しきれず、レバーに妙な遊びが出てきます。

上の画像の矢印部分に、遊びのような隙間ができてしまっていたら要注意。

マスターリペアが必要です。

 

このガタが大きくなると、ブレーキスイッチに影響して、常にブレーキランプが

点きっぱなしになってしまいます。

マスターシリンダー内のピストンが上手く動かなくなってしまっている状態です。

この状態でブレーキフルードの交換をすると、ピストンの動く位置が変わり、

レバーのガタがさらに大きくなってしまうことがありますので、そうなってしまうと

強制的にマスターのオーバーホールになります。

 

リペアキットでマスターをオーバーホールすれば、驚くほどレバーがよく動き、

よく戻る状態に復活しますが、何年かすると、また同じようなトラブルが発生する

可能性は、残念なことに高めです。

 

DOT5なら、このようなことは起きないと思いますが、DOT4とDOT5は

絶対に混ぜてはいけません。なので、マスターもキャリパーも交換するときに、

DOT5へ仕様変更するのがお勧めです。

ただし、本来DOT4指定の年式なのに、DOT5に変えているのを知らずに

ブレーキフルードの交換をする時は、注意が必要。

DOT4もDOT5も劣化すると似たような色になったりするので、水を少し

垂らしたりして、分離するかどうかを確認しないと危ないです。

 

ブレーキレバーのガタが大きくなっている車両、本当に多いです。

ブレーキランプが点きっぱなしになってないか、安全のためにも、ご確認ください。

 

| BEARDS | お仕事 | 18:20 | comments(0) | - | - | - |









      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE